サラ、いつわりの祈り
(2004・米)
The Heart is Deceitful Above All Things
監督
アーシア・アルジェント
出演
アーシア・アルジェント、ジミー・ベネット
オススメ度
★★★☆☆☆
米国のカリスマ作家、JT・リロイの自叙伝的物語の映画化。「ランド・オブ・ザ・デッド」での娼婦役が記憶に新しい、アーシア・アルジェントが監督・主演を務めています。ずっと里親のもとで幸せに暮らしていた少年が、ある日母親のサラのもとに引き取られる。しかし、サラとの生活はドラッグと男にまみれた凄まじい環境であった・・・。
とにかく少年とサラ、2人の異常な生活にとても衝撃を受けます。不器用な親子の、お互いに分かり合おうと必死な姿に何度も心を打たれました。「人にはこんな愛の形だってある」・・・。一般人の私には到底理解できない内容ではありましたが、そのような事を考えさせられた作品でした。
映像的に暴力描写が少なく、お粗末なCGが何とも言えませんが、アーシア・アルジェントと少年役のジミー・ベネットの熱演が上手くそれをカバーし、とても痛々しい、心に残る作品となっていました。
チョイ役ながら、ウィノナ・ライダー、マリリン・マンソン(なんと素顔での出演!)も出演していますので、そこも要チェックです。